どうも、清野です。
石川台にある「げんき整骨院」には、のんき整骨院時代から通っている元気なおばあちゃんがいる。私の話にちょいちょい登場するこの方は、背中は曲がっているけど、おばあちゃんと言うには若々しすぎる裕福なおばあちゃんだ。
そして夫婦揃って医者が大好きだ。
例外なくうちにも楽しみに通ってくれている。しかし、怪我人ではないので保険請求はできないのだが、世の中のお年寄りの多くはそこらへんの理解を拒否している。
私は関わったからには、この方にもちゃんと健康な体を作って欲しい。
なので以前は意味もなく週に2日通って満足していたところをこつこつ説得して、太極拳に通ってもらいうちでは週一回の吸い玉と筋トレなどをしてもらえるようになった。
残念ながら古い患者さんは、保険が使えるものと思い込んでいるので、こうして少しずつ追加メニューで売上にさせていただいているのでほぼボランティアみたくなってしまうのだが、このおばあちゃんみたいにスパルタを楽しんでくれて強くなってくれると、こちらも身を削った甲斐があるってもんで。
しかし困った事に、せっかく奥さんが健康づくりして丈夫な体を手に入れても、旦那さんが自ら状態を悪くしている、そんな夫婦は結構多い。
みんながみんなそうではないけど、デイサービスに夫婦で来ていた人達もそうだった。奥さんは「子供に迷惑かけたくない」と一生懸命トレーニングしていた傍ら「疲れちゃった、やっぱり休憩が好き」と旦那さん。
なのに、奥さんが「腹筋運動30回できた~!」「○○キログラムやりきった~」とかなると、旦那さんの負けず嫌いが発動することがある。普段の接し方から見ても亭主関白らしい。トレーニングとしてはまだその方がましだ。困ったのは過去の栄光はあるのに、介護予防すれば今なら手遅れにはならないのに、何をするべきか記されているのに、少しも何もしてくれない人。
奥さんがせっかく強い身体になっていっても、旦那さんの介護をするために力を付けているみたいで本当に辛い。
体が痛くなると、どうしても外に出たがらなくなり、家でも何も対策しなければ悪化の道を辿る。自分で歩けなくなり、下の世話をされ、血流が悪くなり床ずれができる。清潔を保つのも難しく感染症や内臓、五感の機能低下が起き、介護されながら、ただただボーっと息をしているだけになる…それは生きているのか?悲しすぎやしないか?先月、介護施設で、難病の為に目以外は動かせない患者さんと目が合った。何か訴えたそうな、自分で動けない辛さが胸に刺さった。痛かった。辛いのは患者さんなのに感情はどうしても流れてくる。それが介護の現場だ。そうとう心が強くないと働けない。だから!だからなのです!健康な人が自ら体を壊していくのが耐えられないのです。
しかし説得するのが難しい状況の人ばかりだ。一人暮らしのお年寄りを見守る民生員?という人もいるらしいのだけど、圧倒的に不健康なお年寄りが見えないところにも多くいると思う。最近では働き盛りの引きこもりも多くいると聞く。あまりこういった話を書くと芸能人なら「炎上」するのだろうけど、私は本当に日本に危機を感じている。だからせめて
関わった人達には健康になって欲しいのだ。皆さんの周りにも介護予備軍の人はたくさんいるかも知れない。身近な問題だけど触れたくない問題。ぴんぴんころりの理想の為にそれぞれが自分の身体を健やかに育てていけると良いですね。
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